新潟県上越市の西部、谷浜・桑取地区を流れる桑取川。白サケが遡上する川で知られ、今年は11月3日から漁がはじまりました。記録的な不漁だった昨年とはうって変わり、大物が次々と揚がっています。
水揚げは11月3日と4日の2日間で500匹を超え、出だしは順調です。5日も桑取川漁業協同組合の組合員が打つ投網には、80cm近い大物が次々かかっていました。多い時には1網で10匹を超える時もありました。
捕獲したサケは、オスは切り身に加工。メスの多くは稚魚をふ化させるため、採卵にまわされます。
桑取川では例年8,000匹を超える水揚げがあったが、昨年は2,100匹余りと記録的な不漁に見舞われました。それだけに今年は上々の滑り出しと、関係者は安堵の表情を浮かべています。
平井民夫組合長は「昨年は大不漁だったが今年は捕獲数が増えている。順調にいくのではないか。豊漁の年は1万から1万2,000匹。このままいけば1万匹近くいく」と期待を寄せています。
毎年サケが遡上するためには、川の水質を守らなければいけません。漁協では地元の小中学生と協力して、上流の山に広葉樹を植える活動を続けています。
桑取川のサケ漁は今月20日過ぎにピークを迎え、12月初旬まで続く予定です。
なお、漁協では今週末からサケの切り身を桑取川河口にある鮭採抱所で販売しています。イクラの販売は今月中旬からの予定です。
電話: 025‐546‐2077
アクセス: <車>北陸自動車道 名立ICから約10分