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奇祭「むこ投げ」「すみ塗り」 無病息災・子孫繁栄願う!(新潟県十日町市)

2024.1.16

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新婚の男性を雪の斜面に放り投げて結婚を祝う、新潟県十日町市松之山温泉に受け継がれている小正月行事「むこ投げ」が1月15日(月)に行われ、今年は一般公募で選ばれた、地元にゆかりのある2組の夫婦が地域の人たちから温かい祝福を受けました。

むこ投げは、江戸時代から松之山に伝わる小正月行事です。地元集落の女性と別の地域の男性が、結婚した腹いせに雪の上にむこを放り投げたのが始まりとされ、現在は新婚の夫婦を祝う風習となっています。

左:岡田夫妻/右:佐藤夫妻

今年の主役は一般公募で選ばれた2組です。

東京都在住の岡田文朗さん優美さん夫婦は、文朗さんの母親が松之山出身で両親に自分が宙を舞う姿を見てほしいと志願しました。

また、千葉県在住の佐藤貴紀さん史織さん夫婦は、貴紀さんの両親が松之山出身で小さいころから歴史ある祭に参加してみたいと応募しました。

今年は、少雪も心配されましたが会場の薬師堂前は前日夜から降った新雪が40センチ以上積もり、最高の条件が整いました。

岡田さん

 

佐藤さん

 

岡田文朗さん
「松之山の雪はフカフカ。これからの結婚生活で、大変な時はきょうのことを思い出して、仲良くやっていきます」

岡田優美さん
「無事に下りてきて良かった。今後も2人で手を取り合って頑張っていきたい」

佐藤貴紀さん
「家族や友人が来てくれて、安心して身を任せて飛ばされた。いとこや叔父叔母を結婚式に呼ぶことができなかったので、みんなで節目を迎えられて良かった」

佐藤史織さん
「この大雪の中、下から見ていると不安だったが、いい笑顔で飛んでくれて嬉しかった。たくさんの人に温かく迎えてもらいありがたい。新しい生活に良いスタートが切れた」

むこ投げのあとはこちらも奇祭「すみ塗り」です。

岡田さんと佐藤さんがどんど焼きのやぐらに火をつけ、そこから出た灰と雪を混ぜ合わせて会場の全員で顔に墨を塗りあい、互いの無病息災を願いあいました。
  松之山温泉組合長 山岸裕一 組合長
「昨日まで雪が足りないのではないかと思い、雪が降ってほしいと祈っていたが、今朝かなり降ってくれたので一安心。コロナが明けて久々にマスク無しでできたので、以前のような祭に戻ったようで良かった」

松之山温泉薬師堂

アクセス: <車>関越自動車道「塩沢・石打IC」より車で約60分、ほくほく線「まつだい駅」よりバスで約25分

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まちあるき