傷つけられた「ヒスイ」フォッサマグナミュージアムで展示（新潟県糸魚川市）

資源保護のため、川から引き揚げられた重さ150キロの「ヒスイ」が、新潟県糸魚川市のフォッサマグナミュージアムで6月30日まで展示されています。

これが展示されているヒスイです。今年2月に姫川の川岸にヒスイがあると市民から情報が寄せられました。学芸員が確認したところ、ヒスイの一部はハンマーで大きく割られるなど、傷の跡が確認されたことから、資源保護のために糸魚川市が川から引き揚げました。

学芸員が確認したところ直径は40～50センチほど、重さは150キロ程度です。緑色の透明感のあるヒスイですが、一部はハンマーで大きく割られています。フォッサマグナミュージアムによりますと、持ち去るために付けられたと傷と見られています。

糸魚川市では市民などからヒスイ発見の情報提供を受ると、学芸員が確認し、場合によって盗掘などから守るためにヒスイを保護する「ヒスイレスキュー」という取り組みを行っています。

フォッサマグナミュージアム学芸員小河原孝彦さん
「糸魚川はユネスコ世界ジオパークに認定された石のまちです。川や海に宝石のヒスイが落ちていることがあります。小さいヒスイは持ち帰ることができますが、大きいヒスイを割ることはおやめください。大きいヒスイは、川や海など自然の中で楽しむのが一番だからです。ぜひ、マナーを守りながら石探しを楽しんでください」

ヒスイの展示はフォッサマグナミュージアムで6月30日（金）まで。無料の観覧スペースに展示されています。

傷つけられたヒスイの展示
■展示期間：令和5年6月30日(金)まで
■場所：フォッサマグナミュージアムふるさと展示室（新潟県糸魚川市大字一ノ宮1313）
■見学料：無料　（展示を見るには入館料が必要です一般500円。高校生以下無料）
■開館時間：9:00～17:00（最終入場16:30）
■ホームページ：フォッサマグナミュージアム
■問い合わせ：TEL025-553-1880