ご褒美は360度のパノラマビュー！米山に登ろう

2020.6.29

上越市柿崎区登山米山

標高993ｍの霊峰へようこうそ！

米山薬師はその姿が優雅なことから越後富士とも呼ばれている

新潟県上越市と柏崎市にまたがる米山。三大薬師のひとつで、米山薬師は病気平癒と五穀豊穣を祈る仏として古くから信仰を集めてきました。沿道にはいくつもの石仏がみられるのが特徴です。そしてなにより、米山登山の最大の魅力は山頂から景色にあります。高田平野や柿崎の市街地が眼下に広がり、天候がよければ佐渡や能登半島も望めます。360度のパノラマビューがなによりものご褒美です。

そんな米山に登るには、上越市側からは「下牧登山コース」と「水野林道コース」のふたつあります。動画では、初心者や家族連れなどにおすすめの「下牧コース」から山頂を目指しました。山頂までは3,488ｍ。上りは2時間30分、下りは1時間30分が目安です。

ちりも積もれば米山となる！土あげ活動開始

また米山では、2019年から山頂に土を運びあげる活動が始まっています。山頂ではここ数年、土砂の流出が目立つようになり、上越市と柏崎市の山岳会などで構成する「米山山頂避難小屋連絡協議会」が、修復用の土の運搬を登山者に呼びかけています。

修復するのは避難小屋と薬師堂の間で広さ約25㎡。計画は5年がかりで厚さ40㎝、総重量16トンの土を入れる予定です。協議会によりますと、1年目の2019年は学校登山に参加した小学生を含む延べ5,000人が、約4トンの土を運びあげました。

土は上越市側の下牧登山コースと水野林道コース、柏崎市側の大平登山コースの3か所の登山口に、運搬用のビニール袋と一緒に置かれています。期間は登山シーズンが終わる11月はじめまでです。

なおこの土は、外来種の植物のタネが入らないよう特別な処理が施されています。協議会では無理のない範囲で協力してほしいと呼びかけています。

米山登山を楽しみながら山頂修復にも貢献してみませんか？