小正月の縁起物チンコロの販売でおなじみの節季市が1月15日(日)、新潟県十日町市にある越後妻有交流館キナーレ駐車場で3年ぶりに開かれ、市内外から集まった多くの人で賑わいました。
チンコロは練った上新粉を子犬や干支の姿にかたどって蒸した小正月の縁起物のことです。乾燥してヒビが入った数だけ幸せになるといわれています。
節季市は農家の冬の副業として、ワラや竹で作った民芸品を持ち寄った市場に由来し、江戸時代から続くとされるもので、中でも十日町市ではチンコロがひときわ人気を集めています。
去年、一昨年はコロナ禍でチンコロのみの販売となり、飲食の屋台も並ぶ節季市としては今回3年ぶりの開催となります。会場もこれまでの諏訪町通りからキナーレの敷地に変わりました。今回は3つの店舗が約1300個のチンコロを用意しましたが、節季市の開始から長蛇の列ができ、わずか1時間でほぼ完売となっていました。
販売したエンゼル妻有
「きょうは580個用意した。お客さんがたくさん来てくれてうれしい。ことしの干支うさぎをメインに作らせてもらっている。ほかにも角巻娘やお花も作っている。犬は毬に手をのせて、猫はめでたいを逃がさないよう鯛を抱いている」
市内から
「2個買った。こんなに人がいるのにびっくりした。常に見られるテレビのボードの上に飾る。ヒビが割れるほど幸せになるというので、いっぱいヒビが入って幸せな年になるように」
「十日町に住んでいるが上越市出身で初めて来た。職場に待っている人がいるので配ろうと思う。かわいいし、縁起物なのでみんなで和めて良い」
見附市から
「毎年来ています。かわいらしくて。孫が元気に育ちますように。もう少し買いたかったけど5個買ったので配ります」
長岡市から
「地域の中でふれあえるツール。買うまでに並びながら交流もできる」
節季市はキナーレで今月22日(日)にも開かれます。
住所: 新潟県十日町市本町六の1丁目71−2