新潟県妙高市、妙高高原のいもり池にある「妙高高原ビジターセンター」が4月1日(金)にグランドオープンします。妙高戸隠連山国立公園の魅力を紹介するための展示スペースが設けられ、公園一帯の玄関口としての役割が期待されます。
妙高高原ビジターセンターは環境省の直轄管理の施設で、妙高戸隠連山国立公園全体の観光案内所としてオープンします。施設は木造平屋建て、建物の広さは今までの2倍以上、およそ840平方メートルです。去年の10月、秋の行楽シーズンに仮オープンし、これまで施設内の休憩スペースとトイレのみ利用ができました。紅葉シーズンには1か月でおよそ1万人が利用したということです。
4月1日からは、妙高戸隠連山国立公園を紹介する展示室や、会議室を兼ねた工作室のほか、アウトドアブランドのザ・ノース・フェイスの商品を取り扱うショップや、妙高コーヒーのコーヒーやソフトクリームを提供するカフェがオープンします。
施設の目玉は、正面入口を抜けて左側のスペースに開設された展示室です。雪壁のオブジェをくぐり抜けると、妙高戸隠連山国立公園の歴史、自然、魅力を紹介するコーナーが広がります。
展示室奥にある267インチの巨大スクリーンには、公園紹介や観光案内の映像が映し出されます。また、連動してスクリーン手前に設置された国立公園のジオラマにプロジェクションマッピングで映像が投影される仕掛けになっています。
このほか、ライチョウを紹介するブースや昆虫や植物の標本、体長2メートルほどのツキノワグマのはく製も展示されます。
ビジターセンターの休憩スペースには、テーブル席やソファなどおよそ50席があり、いもり池側の窓は、大きなガラス張りで池と妙高山を眺めることができます。館内はWi-Fiも完備されています。建設費は展示費用なども含めて8億8500万円です。
今後は登山の相談会や、バードウォッチング、山野草の観察会などを土日に開いていくほか、ツアーやガイドなど自然を体験できるプログラムを増やしていく計画で、年間10万人を超える利用を見込んでいるということです。
逆さ妙高をイメージしたビジターセンターのロゴマーク
グランドオープン初日は、先着100人に妙高高原ビジターセンターのロゴマークをデザインした、シリアルナンバー入りの記念ステッカーがプレゼントされるということです。
妙高高原ビジターセンター 4月1日グランドオープン
■利用時間:9:00~17:00時(臨時休館あり)
電話: 0255-75-5270
アクセス: <車>上信越自動車道 妙高高原ICからすぐ