新潟県上越市の高田本町商店街では恒例のイベント「雛めぐり」が11日(金)から始まっています。
飾り付けをしたのは、本町3丁目~5丁目の商店街振興組合連合会と、市民団体「お馬出しプロジェクト」です。会場の1つ、あすとぴあ高田には、市内から寄贈されたひな人形、100体ほどが並んでいます。
このうち最も古いのは、明治時代に作られたものです。
お馬出しプロジェクト 宮越紀祢子さん
「(コロナで)厳しい時だが、赤い緋毛氈(下の布)を見ると、元気をもらえる」
会場には古い着物の生地を束ねた幕が吊るされ、華を添えていました。
訪れた人
「(見ると)うれしい。早く春が来てほしいな」
「雛めぐり」は今年が9年目です。本町3丁目~5丁目のおよそ30店や高田まちかど交流館にひな人形が並び、訪れた人をもてなします。
また16店でイベント限定の菓子などが販売されます。あわせて買い物をしてシールを集めると、景品が当たるシールラリーも実施されます。
一方、予定されていた絵看板めぐりやコンサートなどは、まん延防止等重点措置が延長される見込みで、中止になりました。
連合会 髙山康生代表幹事
「地域外、遠くへ出かけるのが難しい。逆に近所の商店街に少人数で出かけ、ひと足早い春を楽しんでほしい」
「城下町高田・本町 雛めぐり」は、あすから来月6日まで本町商店街で開催されます。
住所: 〒943-0832 新潟県上越市本町5丁目4−5
アクセス: えちごトキめき鉄道 高田駅から徒歩5分
桃の節句を前に、新潟県上越市頸城区鵜ノ木の「坂口記念館」では、恒例のひな人形やつるし雛の展示が始まっています。
築180年の古民家、楽縫庵では7段飾りや手作りの人形など、およそ300体のひな人形が並んでいます。多くは市民から寄せられたもので年々その数も増えています。最も古い人形は80年前、昭和17年のもので、人形の顔は陶器でできています。
この「座敷雛」は今年初めての展示で、愛媛県八幡浜市に伝わる長女の初節句を祝う行事に飾るものです。盆栽などでミニチュアの庭園をつくり、その中心に内裏雛を置き、宮廷の園遊会を表現しています。
かやぶき屋根の模型は、上越市安塚区の旧坊金小学校に保管されていたものを使いました。
坂口記念館のひなまつりは3月6日まで。毎年恒例だった甘酒のサービスやひな御膳を楽しむ会は、コロナ禍のため中止となっています。
坂口記念館のひなまつり
■開催期間:3月6日(日)まで
※ 21日(月)24日(木)28日(月)は休館
■時間:午前10時~午後4時
■入館料:大人310円、中学生以下は無料。
住所: 〒942-0121 新潟県上越市頸城区鵜ノ木148
電話: 025-530-3100
アクセス: <車>北陸新幹線 上越妙高駅から30分ほど
一方、北陸新幹線 上越妙高駅の周辺には、およそ300個の吊るし雛が15日(火)から展示されています。
エンジョイプラザ1階「寄ってかんかね」
企画したのは駅周辺の住民でつくる「上越妙高駅と共に歩む会」です。会では毎年この時期、メンバーが手作りした吊るし雛を駅の改札近くに展示していましたが、コロナ禍で新幹線の利用が減る中、去年から3つの会場に分けました。
飾りにはひとつひとつ願いが込められていて、「さるっこ」というサルの人形には、厄が去るという意味があります。
会の石平春彦会長は「コロナ禍の状況ではあるが、駅を中心に少しでもにぎやかな雰囲気にしてまちの活性化につなげたい」と話しています。
イベント「上越妙高駅かいわいでひな祭り」は駅西口、エンジョイプラザ1階の「寄ってかんかね」のほか、駅構内のSAKURAプラザ、駅近くのJAえちご上越和田支店で展示されています。期間は3月13日までです。
アクセス: 北陸新幹線 上越妙高駅の改札を出てすぐ