戦国時代の伝達手段「狼煙上げ(のろしあげ)」をご存じですか?
新潟県上越市で毎年8月、戦国武将 上杉謙信公の遺徳を偲んで行われる「謙信公祭(けんしんこうさい)」。この祭りの開始を告げる合図として行われているのが「狼煙上げ」です。
春日山山頂 のろし上げの様子
狼煙上げは戦国時代、離れた場所にいる相手に、敵の接近や戦の合図など情報を伝える手段として用いられていました。見通しのいい山頂から木枝を燃やし、煙を炊くことで遠方に伝達します。
2016年 春日山で狼煙上げ
上越市には春日山城跡をはじめ、各所に山城が残っていて、毎年8月の謙信公祭でそこから狼煙を上げています。その各山城を管理・整備しているのが地元の住民です。祭りが近づくと草刈や狼煙上げに使う枝を集める作業に汗を流しています。こうした取り組みができるのは、地域の絆があってこそ。今年も新型コロナウイルスの影響で祭りの規模は縮小されますが、今月22日(日)午前9時から上越市内の11か所でのろしが上がります。謙信公祭に合わせて、のろし上げ団体を映像で紹介します。
日の入城跡(名立区)/城ヶ峰砦跡(谷浜)/トヤ峰砦跡/春日山城跡/宇津尾砦跡(宇津尾)/滝寺砦(滝寺)/雁金城跡(頸城区・浦川原区)/虫川城跡(浦川原区)/焼山城跡(板倉区)/白看板城跡(清里区)/池舟城跡(牧区)
<のろし上げ団体>
春日山城
トヤ峰砦(下正善寺)
滝寺砦(滝寺)
城ヶ峰砦(谷浜)
日の入城(名立区)
宇津尾砦(宇津尾)
雁金城(頸城区)
虫川城(浦川原区)
池舟城(牧区)
白看板城(清里区)
焼山城(板倉区)
第96回謙信公祭 生中継
■日時:8月22日(日)
■放送:JCV 111チャンネル(リモコン番号 11)