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和洋折衷の建造物「旧師団長官舎」にレストラン! 20日にオープン(新潟県上越市)

2021.4.19

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歴史的建造物×フレンチから生まれる価値!オーナーシェフの思いは……


新潟県上越市大町2丁目にある市の文化財「旧師団長官舎」に4月20日(火)、フレンチレストランがオープンします。それを前に、オーナーシェフを務める米谷太雅さんにレストランへの思いを伺いました。

西洋の古いドラマに出てきそうな屋敷。

和と洋、両方の趣ただよう部屋。

この建物は新潟県上越市にある「旧師団長官舎」です。建てられたのは100年以上前の明治43年、旧陸軍、師団長の屋敷でした。和洋折衷の貴重な木造建築として、市の文化財に指定されています。

貴重な建物ではありますが、ここ最近の利用者が横ばい傾向であったことから、この建物を町づくりに生かそうと去年8月から改修工事が始まり、この春、フレンチレストランが完成しました。店の名前は「レストラン・エリス」です。

なんと優雅な……。ここで食事できたらさぞ気分いいですよね!

エリスのオーナーシェフ、米谷太雅さん43歳です。
米谷さんは「ここは絶対に新しく造れない歴史的建造物。そこでできるのがすごくうれしい。そこに私が作る料理と合わさって、ほかに無いものができれば客に価値が伝わる。その価値を楽しんでもらえるのでは…」とレストランの魅力を話します。

実は、米谷さんは、自身の店が2020年度ミシュラン新潟版に掲載された名シェフです。高校卒業後、都内のレストランで修行を重ねたあと、国内外をまわって、さまざまな食文化を体験しました。ほんとうの料理は地方でこそできるといいます。米谷さんは「(同じフランス料理でも)その国その国で理解が違う。地域の素材でうまく表現していることに衝撃を受けた。フランスの真似じゃなくていいんだと」と思いを口にします。

諸国行脚のあと、米谷さんが店を持ったのは12年前、上越市でした。海の幸、山の幸に恵まれた環境に惚れ込み、存分に腕をふるった結果、ミシュラン新潟版に掲載されたというわけです。
そして今、米谷さんは、これまでの店をやめ、レストランエリスで次の夢を目指します。米谷さんは「北陸新幹線ができたとき、観光客は上越を通り越して金沢まで行った。上越に全然降りてきてくれない。それが一番悔しかった。(上越市にも)良いものいっぱいあるのに何で…。そのとき、絶対この人たちに上越に降りてもらえるものを作ろうと思った」と挑戦する思いを語ってくれました。

店名のエリスは、フランス語で「プロペラ」を意味します。それは、旧師団長官舎を建てた長岡外史中将のトレードマーク「プロペラ髭」にあやかりました。外史はかつて、雪深い上越で、軍隊に全国で初めてスキーを取り入れた人物です。

米谷さんは「長岡外史はレルヒ少佐のスキー技術を軍隊に取り入れ、高田城址公園のサクラを定着させようとした。旧師団長官舎の庭にもきれいなサクラが咲いているので、店をサクラのイメージにした」と話します。

西洋のスキーと雪国の出会い……今まさに、米谷さんは、和洋折衷の建物で上越ならではの料理を提供しようと、張り切っています。

「私ができるのは料理だけ。それでしか(観光客を駅に)降ろせない。全国から来て欲しい。全国で戦える店になりたい」と抱負を語っています。

レストラン・エリス

営業:11:30~14:30/18:00~22:00 駐車場:15台 ※完全予約制

住所: 新潟県上越市大町2-3-30
電話: 025-526-5903
アクセス: 〈車〉上越妙高駅から約10分
URL: https://r323403.gorp.jp/

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