二十四節気の「大寒」、1月20日は一年でもっとも寒くなるといわれる日です。この日から妙高市で始まるのが冬の風物詩、トウガラシの「雪さらし」です。
秋に塩漬けし、色鮮やかになったトウガラシです。長さは約20㎝。
これを雪の上にまき、アクや塩を抜きます。この作業を「雪さらし」といいます。
妙高市の食品会社が調味料「かんずり」を作るため、毎年1月20日の「大寒」の日から行なっている作業です。
「かんずり」は古くから地元で愛されている辛み調味料の一種です。みそ汁や鍋物に入れたり、焼き鳥に付けたり、様々な料理に活用されます。最近では多数のメディアに取り上げられ、かんずりを使ったコラボ商品も発売されています。
そのかんずりを作るために、雪さらしは欠かせない作業なのです。これによりアクと塩分が抜け、味がまろやかになります。また繊維がやわらかくなり、加工しやすくなります。トウガラシは3、4日ほど雪にさらしたあと、こうじやユズと混ぜ合わせ、3年以上熟成させます。
例年であれば、雪さらしは妙高市西条(にしじょう)で行われていますが、今年は雪が無いため、過去に例のないスキー場「ロッテアライリゾート」で行われました。標高950m、ゲレンデ中腹の膳棚(ぜんだな)ステーションです。気温は午前11時でマイナス1℃。雪質が良く、雪さらしの効果は十分ということです。
このスキー場ではトウガラシ約400㎏が23日にかけて雪にさらされます。
また、今後の雪の状況を見ながら、例年どおり妙高市西条でも雪さらしをおこなう予定です。
営業時間 8:30~17:30 定休日 日曜日・祝祭日(土曜日は不定休)
住所: 新潟県妙高市西条437-1
電話: 0255-72-3813
アクセス: <車>北陸新幹線上越妙高駅から約15分