新潟県上越市にある上越市立水族博物館「うみがたり」は、自社のホームページで初の試みとなるリモート特別展を開催しています。
特別展のタイトルは「食べがたり~食べて、生きる~」。生き物たちの「食」をテーマに、飼育生物のエサや食べ方、食べるための工夫や戦略にスポットを当てています。
特別展はうみがたりの公式ホームページで無料で見ることができ、魚や水生昆虫、ペンギンなど10種類の生き物について、うみがたりでもなかなか見ることのできないエサを食べる様子を動画で解説しています。
うみがたりの須藤耕佑さんは「新型コロナの感染拡大予防のために、1つの解説にたくさんの人が密になって見るスタイルが難しくなったので、リモート展を企画しました。私たちも食事のときは笑顔になるように、生き物がご飯を食べるときは魅力的に映る瞬間です。動画にしたら面白いと思いました」と話しています。
また、水族館に入館した場合も、展示水槽の横にQRコードが設置されていて、スマートフォンを使って、その場で動画を見ることができます。うみがたりでは今後も特別展示で見られる動画を追加していくということで、10月9日には、展示水槽の裏側、バックヤードで飼育している生き物の撮影が行われました。
動画は撮影からナレーション、編集まですべてうみがたりのスタッフが行っています。須藤さんは「普段あまり動かない生き物が活発に動き、普段は見せてくれない歯や、動きが面白いです。水族館に行きたくても行けない人は、ご家庭でご覧ください。実際に来た人は展示と動画を見比べるなど、それぞれのライフスタイルに合わせて楽しんでください」と話しています。
このほか、ウニやサメ、クジラなどの歯の標本と上越のサメの食文化についても紹介しています。 リモート特別展「食べがたり~食べて、生きる~」は12月20日(日)まで開かれています。
10:00~17:00(最終入館16:30)
住所: 新潟県上越市五智2-15-15
電話: 025-543-2449
アクセス: <車>北陸自動車道「上越IC」から約10分
URL: http://www.umigatari.jp/joetsu/