新潟県上越市で開催されている、まちなかをアート作品で飾るイベント「なおえつうみまちアート」。様々な催しが行われているうち、夕日と楽しむアート作品を2つ紹介します。
上越市直江津地区、船見公園の近くにある直江津海岸です。砂浜には、長さ1~4メートルの丸太8本をアーチ状に並べた作品「NAOETSU TO NOTO」があります。元日の能登半島地震で大きな被害を受けた能登地方と、津波被害を受けた上越市の思いをつなぐ意味が込められていて、作品は夕日が沈む輪島市に向いています。
4日の日没は午後6時11分、太陽は直前まで雲に隠れていましたが、水平線に近づくにつれて姿を現しました。海岸には夕日と作品を写真に収めようとする人たちが集まり、スマートフォンやカメラを向けていました。
訪れた人
「ここ数日 雲がかかり、きれいに見える日がなかった。能登半島地震から約8か月、意味のあるオブジェ。感慨深い」
なかには、元日の津波が上越市港町の自宅の玄関先に押し寄せた人もいました。
「(津波)高いところへ逃げようと思ったら、津波がきた。30センチほどあった。太陽が輪島を照らしていると思うと、泣けてくる。輪島の力になっているのでは」
海岸には上越市の特産品カラーチタンをパネルのように設置した作品「チタンの窓」もあります。チタンは夕日の反射を受け、日中とは異なる色合いに変わります。フレームに夕日を収めて撮影することができます。
「うみまちアート」は9月16日(月・祝)まで開かれています。
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