小正月の縁起物「ちんころ」の販売が新潟県上越市吉川区の小浜屋菓子店で始まりました。
今年は干支の「卯(うさぎ)」にあやかって飛躍の願いが込められています。
小浜屋菓子店では小正月の時期に、毎年ちんころを作って販売しています。今年は5種類あり、干支の「卯」のほか、疫病除けのアマビエ、トリ、イヌ、タコです。
店主の中村崇さん
「卯年。飛躍の年になるよう願いを込めて、一つひとつ作っています。少しでも前に進んでいただければ……」
ちんころは五穀豊穣や安産を願う小正月の縁起物として、古くから親しまれています。
「ちんころ」とは子犬のことで、うるち米の粉を練って食紅を混ぜたもので形を整え、蒸してつくります。大きさは3センチほど。後に蒸した後、つやを出すため、うちわで冷まして完成です。
吉川区では昭和30年代まで冬の節季市(せっきいち)が開かれ、農家が作ったワラ細工や竹細工が売られていました。ちんころも農家が作り、いっしょに並んでいました。ちんころは、乾燥してひびが入るほど豊作になるとも、幸せになるとも言われています。
店主の中村崇さん
「(干支の形は)伝統のまま変わらないで作っています。少しでも長く飾って楽しんでほしいです」
ちんころは1セット5個入りで税込み1400円。今月いっぱいの販売で、配送も受け付けています。予約などは小浜屋菓子店までお問い合わせください。
小浜屋菓子店
■電話:TEL025-548-2020
住所: 新潟県上越市吉川区原之町1399
電話: 025-548-2020
アクセス: <車>北陸新幹線 上越妙高駅から約40分