新潟県上越市のオアシスとも呼ばれている小さな美術館が、上越市頸城区にあるのをご存じでしょうか?
上越ゆかりの陶芸家 齋藤三郎と、洋画家 倉石隆の作品を常設展示する個人美術館で、「樹下美術館」といいます。2人に縁のあった大潟区の開業医 杉田玄さんが13年前に開きました。
今年は当初、3月のオープンを予定していましたが、新型ウイルスの影響で休館となり、6月1日にようやく開館しました。
現在展示されているのは齋藤三郎の鉢や皿など23点。得意としたツバキとウメの絵柄が中心です。
ツバキ、ウメともに齋藤が大切にしてきたモチーフです。くだけた親しみやすさが見どころです。
一方、倉石隆の作品は人物画5点と青少年向けの書籍の挿絵 21点が展示されています。様々な動きや表情が見どころです。
杉田館長は「新型ウイルスが社会を揺るがす時だからこそ芸術にふれてほしい。消費一本やりの時代に、おいしい、美しい、楽しいだけの社会から、人間について深く考え、感じ合うのが芸術の本質。芸術鑑賞で内面的なものにふれるのは、コロナ社会の新たな一面ではないか」と話しています。
樹下美術館では、感染予防のため今月中は開館時間を午後1時から午後5時までに短縮しています。併設されているカフェも席数を減らす対策をとっています。
こんな時だからこそ、時間を忘れてゆっくりと芸術鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか?
定休日は毎週水曜日 ※12月26日~翌3月14日は冬期休館
住所: 〒942-0157新潟県上越市頸城区城野腰451番地
電話: 025-530-4155
アクセス: <車>上越ICから車で約15分 <電車>信越本線犀潟駅から約15分
URL: https://www.juca.jp/index.html