新潟県上越市木田にある一印上越魚市場で12月27日、年末恒例のサメのセリが行われ、威勢のよい掛け声がひびき渡りました。
セリにかけられたのは、モウカザメ20本、1200キロほどです。どれも宮城県気仙沼港で水揚げされたもので、1本40キロから大きいものは70キロあります。
一印上越魚市場の尾崎徹社長は「この光景を見ると年末が来たと感じる。身もぷりぷりしていて色も良い。鮮度は良い」と太鼓判を押します。
セリには、市内の鮮魚店やスーパーなどから10人ほどが参加して、威勢の良い声を響かせながら、10分ほどで全てを競り落としました。
買い手の一人は「値段も例年並み。昔から高田地区ではサメを食べる習慣がある。暮れに食べてくんないと勧めている」と話していました。
魚市場によりますと、新潟県上越にはサメを食べる習慣があり、江戸時代から根付いているということです。冬のタンパク源として雪の中に保存し、高田地区や山間地には欠かせないものでした。
お馴染みの食べ方は、煮つけや煮こごりです。また小中学校の給食では、サメのフライなどが提供され、昔ながらの食文化が見直されています。セリには小学校の栄養教諭が見学に訪れていました。
栄養教諭は「献立にはいつもサメフライを出している。すごくおいしいと言っている。上越の食文化を大事にしてほしいと思い見に来た。掲示物や動画を子どもたちに配信して紹介したい」と話していました。
サメは、夕方には店頭に並ぶということです。
尾崎社長によりますとサメを選ぶポイントは、ピンク色でぷりぷりし張りがあるものがおいしいということです。
上越市内のスーパーの魚売り場には、日常的にサメの切り身が並んでいます。上越に訪れた際はぜひのぞいてみて下さい。