新年の干支にちなんだ伝統のスゲ細工づくりが、今年も新潟県妙高市の平丸地区で始まりました。
ここでは昭和33年から農閑期の副業として行われ、もっとも盛んな昭和40年代には200人ほどが作っていました。しかし年々高齢化が進み、おととし最後の作り手が引退しました。
現在はNPOの保存会が技を受け継ぎ3人で作っています。
毎年、縁起物として干支の動物を作りますが、今年は寅です。スゲの刈取り、乾燥などの準備を経て、9月から本格的な作業をはじめました。
今年は過去の作品を参考にしながら、寅の背中から腹にかけて、編み目を入れるデザインにしています。
柴野美佐代理事長
「慣れた部分と新しい部分と毎年試行錯誤しながらやっています。ここが発祥地で、この技術は平丸の人がずっと守って伝えてきたものです。当時の話や苦労話を含めて後世に伝えたいと思ってます」
寅のスゲ細工は、1体1万8000円(税込)からです。作り置きはせず、すべて予約の受注生産で60体ほどを見込んでいます。
予約の申し込みなど、詳しくは電話090―3548―7370までどうぞ。受付時間は午前9時から午後8時までです。