町家にいのちを吹き込む!
雁木通りがつらなることで知られる、新潟県上越市本町に町家を活用したコワーキングスペース「こめつぶ」が完成しました。本格稼働は来年春ですが、関係者はビジネスだけでなく、地域の人の交流の場としても使ってほしいと話しています。
プレオープンしたのは「高田町家こめつぶ」です。上越市本町2丁目にある築80年ほどの空き家を改修し、2階がコワーキングスペースとして開放されます。
使えるのは4部屋あり、6畳間が2つと15畳の和室、そして吹き抜けスペースです。
運営するのは東京に本社のある建築設計事務所「のりしろ」です。代表取締役社長の小林拓也さんは上越市の出身です。営業所をふるさとに出すにあたり、古民家を活用したオフィスを開きたかったということです。
「古い建物を生かして、利用用途がなくなったものに命を吹き込むような提案と、使うことで町に元気を、町を開いていく場所を作ろうと活用した」
こめつぶの1階には「のりしろ」のサテライトオフィスが入ります。また、年内にはコーヒー豆の焙煎所ができる予定です。
小林さんは「こめつぶ」の魅力は雁木通りにあることだと話します。
「(雁木は)人のために自分の場所を使っていいよという精神が素敵だなと思っていて、そういうものなんだということを若者含め後世に伝えたいと思った。町家を気に入った」
コワーキングスペースの利用は時間単位のほか、月単位、年単位もできます。
小林さんはビジネスマンだけでなく、地域の人の憩いの場や、習い事などの教室としても使って欲しいと話しています。詳しくは「株式会社のりしろ」で検索してください。