新潟県妙高市の平丸地区で作られる民芸品「スゲ細工」の作り方や、作品を紹介する展示会が上越市板倉区の「ゑしんの里記念館」で開かれています。
この展示会は、NPO法人平丸スゲ細工保存会が企画しました。スゲ細工は雪国の山間集落、新潟県妙高市平丸地区で作られている民芸品です。農家の冬の収入源として1958年(昭和33年)から作られてきました。ピーク時には200人の作り手がいましたが、過疎高齢化で職人は見る見る減少。
一方で、伝統を絶やしてはならないと2015年にNPO法人 平丸スゲ細工保存会が発足。現在はスゲの栽培、刈取り、制作に至るまで保存会のメンバーが中心となって伝統と技を継承しようと活動しています。
会場には、おなじみの干支をかたどったものから、スゲを使った編み物や毛物と呼ばれる作品約30点が並んでいます。また保存会の活動記録やスゲ細工の作り方などを紹介したパネルも展示されています。
保存会 理事長の柴野美佐代さんは展示を通して、スゲ細工の魅力や平丸地区に興味を持ってほしいと話します。
「平丸スゲ細工との出会い・今・これから」は、3月29日まで板倉区「ゑしんの里記念館」の市民ギャラリーで開かれています。なお、期間中の土曜日と日曜日にはスゲ細工の実演も行われる予定です。
展示は3月29日まで 毎週火曜定休 入場無料
住所: 新潟県上越市板倉区米増 27番地4
電話: 0255-81-4541
アクセス: <車>北陸新幹線 上越妙高駅から約15分
URL: http://eshin.org/manabu/eshin/