昭和20年から30年頃の新潟県上越市の日常を描いた切り絵の作品展が、上越市国府1丁目の五智歴史の里会館で開かれています。
切り絵の題材は、直江津駅前にあったいかや旅館や頸城鉄道の蒸気機関車。草野球やゴム飛びで遊ぶ子どもたち。さらにいろりを囲む家族やダルマストーブ、井戸の手押しポンプなどどれも昭和の日常風景です。
制作したのは石橋2丁目の西山英夫さん72歳です(2020年3月時点)。
西山さんは定年退職を機に独学で切り絵をはじめ、自身の記憶や古い写真をもとに200点ほどを作ってきました。
今回展示されているのはこの1年間に作った54点です。
切り絵は普通白と黒で表現しますが、西山さんはさまざまな色や模様が入った和紙を使います。そうすることでぬくもりのある懐かしさを表現しています。イメージ通りの和紙を探すのが苦労といい、思い通りの作品に仕上がるのがうれしいと話しています。
西山さんは「全てこの景色はなくなりました。今は便利になりすぎて人情もない。この時代はみんな助け合って仲良く暮らしていた。年配の方に思い出してもらい喜んでもらいたい」と話しています。
切り絵展 昭和の風物詩「消えかけた思い出がよみがえる」は、2020年3月31日まで新潟県上越市国府1丁目の居多神社向かい「五智歴史の里会館」で開かれています。
営業時間 午前9時~午後5時
住所: 上越市国府1-18-28
電話: 025-543-3222
アクセス: <車>北陸新幹線 上越妙高駅から約25分
URL: https://www.gotisato.com/